ボリビア6,000m峰4座登山記 (3) 高度順応 (ウユニ塩湖, ポトシ, スクレ)

ボリビア

2025年6月30日 ラパス – ウユニ塩湖 – ポトシ

無事に寝過ごすことなく5時に起床。タクシーで空港に向かい、ウユニ行きの飛行機に乗った。有名なウユニ塩湖には寄らず、標高4,100mの鉱山都市ポトシに直行し、高度順応を図る予定だ。

ウユニ空港に着くと、日本人の女性に声をかけられる。この旅で初めての日本語だ。ウユニ塩湖行きの同行者を探しているそうで、熱烈に誘いを受ける。特に興味はなかったが、もし順調に目標の山を完登できたら、今後ボリビアに来ることもないだろう。せっかく近くまで来たので、行ってみることにした。

かつて採掘に使われた列車が打ち棄てられた廃墟

辺り一面に広がる真っ白な景観

世界中の国旗とともに記念撮影する人々

塩で作られた建物

塩の建物の内部

外壁はもちろん、テーブルや椅子も塩だ

乾季だが水が残る場所もある

さほど期待はしていなかったが、壮観で意外と楽しめた。サボテンの島はなかなかの奇観で、スーパーマリオにでも出てきそうだ。トリックアートを強制されることもなかった。

サボテンだらけの島

塩湖に浮かぶ孤島のようだ

夕暮れ時にはボリビアワインのサービスもあり、個人的に嬉しかった。私の会社でワインを輸入するレバノンやアルメニアは、北半球では屈指の高地だが、ボリビアは世界で最も高い産地で、南部のタリハという地域では標高3,000mでワインが作られている。

ボリビアのワイン

日没を迎えたところでツアーは終了し、ポトシ行きの最終バスに乗る。車内がとても寒くて震えるが、何とか我慢する。着いたのは0時を回っていたが、幸いスタッフが起きていて宿には入れた。

2025年7月1日 ポトシ – スクレ

今日から7月だ。早朝のポトシ旧市街を散策する。今回初めて4,000m超えでの宿泊だが、高山病の兆候はなく快調だ。かつて銀鉱山で栄えたというポトシは、さぞかし退廃的なところかと思いきや、意外にも街の雰囲気は明るく、アンデスの高地特有の情緒も感じられた。

ポトシの富を支えた銀鉱山はすぐ郊外にあり、ツアーは名物となっている。事故に遭っても責任を問わない旨の書類にサインを求められる。粉塵で肺を壊しては登山どころではないので、今回は見送ったが、労働環境は劣悪を極めており、世界の不条理を思い知ること請け合いだろう。

今も稼働する銀鉱山

ポトシの全景

意外にも小洒落た店が多い

古い大聖堂

造幣局の外観

旧市街から銀鉱山を望む

街の中心にある広場

中央市場

目的はポトシでの高度順応だったが、車で2時間ほどのスクレまで足を伸ばし、街を見学してからラパスに戻る。ちょうどいい時間のバスがなく、やむを得ずタクシーをチャーターするが、良心的で助かった。荒涼としたポトシから標高を下げると、徐々に緑が増えてきた。タクシーに流れるアンデスの音楽も手伝い、晴天の下で雄大な景色を見ながら、良い旅ができていると感謝する。

スクレに着くと夕方だった。歴史的な経緯から憲法上は首都となっているものの、首都機能の大半はラパスにあり、現代では地方の中堅都市だ。短い時間の滞在だが、夕焼けに染まる白亜の街並みを満喫した。

スペイン本国のような白亜の街並み

街を代表する大聖堂

屋上から旧市街を見渡す

大聖堂の構内

夕暮れ時に賑わう広場

2025年7月2日 スクレ – ラパス

午前中の飛行機で3日ぶりにラパスへ戻る。翌日からのワイナポトシに備え、登山道具の整理をしようと、Bolivian Mountaineering社の事務所を訪れたところ、ペドロが風邪を引いてしまったそうだ。代わりにエヴォというガイドが付くことになった。良いガイドだから安心してくれと言う。

1週間の高度順応を終え、スクレを除き3,500m以上に宿泊し、5,400m地点にもタッチした。翌日からはいよいよワイナポトシに入るため、ここで初めてダイアモックスを投入した。

個人商社として、レバノン、アルメニア、トルコ、イラクより、ワインや食品を輸入しています。趣味は海外旅行とゲームです。旧市街や少数派地域を訪ねたり、世界の名峰に挑戦しています。ゲームは戦記物やファンタジーが好きです。

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