2025年1月11日
クスコ滞在3日目。この日から高度順応でハイキングツアーに出かけます。初日は7つの湖を訪れるハイキングツアーです。迎えは朝の4時半で、まだ暗いうちですが、時差ボケが残っていたため、3時くらいには目が覚めていました。白いワゴン車で宿を回って参加者をピックアップし、30分ほどで出発です。クスコから東方面に向かい3時間ほどで、登山口になるパチャンタという集落に到着しました。
集落の入り口
大きな食堂
朝食は簡素だった
食堂で朝食をとり、早速歩き始めます。既に標高は4,300mありますが、道中にはときおり放牧されたアルパカが姿を現し、この標高でも生活する人々がいるようでした。2時間ほど歩くと最初の湖に到着。標高は4,700mを超えるようですが、平坦な道のりで初日の足慣らしには最適です。
馬を使うこともできる
人が生活しており、石で仕切りが作られていた
アルパカの放牧
馬を連れて歩く女性
馬小屋らしき建物
1つ目の湖に到着
ひとしきり写真撮影をして歩き始め、残りの湖を順番に回ります。1時間半ほど歩き、パチャンタの登山口に戻ってきました。冴えない天気でしたが、晴れていれば景色も楽しめたと思います。ここには温泉もあるようで、参加者の何人かは入っていました。後から知りましたが、この湖はアウサンガテというペルー南東部で一番高い山の麓にあったようで、乾季には登頂ツアーも出ているそうです。
湖を順番に訪れる
最後の湖が見えてくる
最後の湖
クスコの宿に戻ってくると、ワゴンにトレッキングポールを忘れたことが発覚。幸いにも宿の隣がアウトドアショップで、ブラックダイヤモンドの堅牢なポールがあり、事なきを得ました。急な出費は痛いですが、以前に使っていたものは折りたたみ式で、よく地面に引っかかり使いにくかったので、買い換える機会です。日本企業びいきなのでモンベルがあれば最高でしたが、さすがにペルーには進出していませんね。
2025年1月12日
翌日も高度順応のためのハイキングです。相変わらず朝4時半の集合で、この日はレインボーマウンテンに行きます。地層が虹色に見えることからそう呼ばれ、最近は人気の観光地になっています。クスコを出て車で1時間半ほど走って脇道に入り、少し行くと食堂に着いて朝食です。昨晩から腹の調子が今一つですが、美味そうな料理が並んでいて食欲が湧きます。
観光客で賑わう食堂
中華や地中海料理もあり豪華なメニュー
やはりコカ茶もある
朝食を済ませ、車で登山口に向かう途中、ティンティンコという村を通りました。最初は見間違いかと思いましたが、帰りに改めて見ると、紛れもなく標識にそう書いてありました。もちろん何の関係もありませんが、ペルーには日本人に親しみの湧く地名が妙に多いです。
1時間ほどで登山口に着きました。この時点で4,600mです。傾斜の緩やかな登山道が続き、気持ちの良いハイキングです。有料ですが、馬を使うこともできるようです。しばらくして、少し傾斜が出てきました。階段では高度のせいか、落伍しそうな人が沢山いましたが、私は順応できているようで、富士山くらいの感覚で余裕を持って歩けました。
4,600mの登山口
緩い傾斜の登山道
高所で空気が薄く、へたばっている人も多い
山頂は人で賑わっている
初めて高度計を使ってみた
そして、登山口から1時間半ほどで、標高5,036mの山頂に到着です。レインボーマウンテンは通称で、正式名称はヴィニクンカというそうです。あいにくの曇り空と雪で、レインボーにはほど遠いですが、高度順応が目的だったので満足です。山頂手前では、アルパカと写真を撮れたり、沢山の露店が並んでいて、アルパカのバーベキューを売っていました。この標高で商売とはたくましいです。
土産物やアルパカのバーベキューの露店が並ぶ
アルパカと記念撮影
出発時にトイレに篭って出遅れたので、駆け足で下山します。登山口に戻る頃には、天気が良くなってきました。車で来た道を引き返し、朝と同じ食堂で昼食です。見るからに華やかで、簡素だった昨日とは雲泥の差です。昼食後は、そのままクスコに戻って解散です。
この日は初めて、出発前に買ったコンパクトデジカメで写真を撮ってみました。天気が今一つで真のスペックがわかりませんが、RAWで撮れるので白飛びを防げますし、一見した限りは画質も申し分ありません。何より、軽いのはありがたいです。今後は、平地では一眼レフ、山ではコンパクトデジカメと使い分けていきます。
ここまでダイアモックスは使っていませんが、高山病の兆候は全く出ておらず順調です。翌日はティティカカ湖のほとりにある、標高3,800mのプーノに移動します。