2025年6月26日
ボリビアの首都ラパスへは、3回の乗り継ぎを経由する大移動だ。メキシコシティ、カンクンと経由し、改装されたペルーの首都リマの空港に着くと、ニュースに目が止まった。日本人登山者2名がペルー最高峰のワスカランで遭難したという。近い将来に挑戦するであろう山での事故を現地で知り、否応なく因縁を感じてしまうが、今はとにかく目の前の山行に集中するのみだ。

改装されたリマの空港に鎮座する、ドーハの熊のような芸術

アルパカがお出迎え
ラパスの空港に着いたのは朝の4時。このまま市内に向かってもいいが、空港の標高は4,100mあり、高度順応のためにしばらく滞在することにした。ちょうど充電スポットがあり、ゲームをしたりコカ茶を飲みながら、7時間ほど経ったところで3,650mの市内に下りた。

ラパスのこぢんまりとした空港

カップ麺とコカ茶
空港を出ると待ち受けていたのは、ラパスの独特な景観だった。ボウル状の地形一面に市街地が広がり、無数のケーブルカーが往来し、奥にはラパスの街を見守るイリマニが鎮座している。

ラパスの景観とイリマニ

奥にはワイナポトシも見えている
宿に着くとまず、すぐ裏手にあるBolivian Mountaineeringの事務所に向かう。ペドロは想像通りの好漢で、オリエンテーションを受けた後、山でしか使わない道具類を快く預かってもらった。これから1週間ほど、高度順応を兼ねて各地を回るのでとても助かる。

Bolivian Mountaineeringの事務所
身軽になったので近くの観光客向けレストランに入り、現地料理らしいものとスパゲッティを頼んでみる。沸点の低い高地では麺類の調理は難しいが、なかなかの味で満足した。

アンデスのスープと書かれた料理

スパゲッティ
夜になり、かすかに身体の重さを感じるものの、大量の水と呼吸を意識したからか、初日から3,650mの宿泊でも高山病の症状は出ず、快調な滑り出しだ。翌日も高度順応を優先し、積極的には出歩かず、宿の周辺でのんびりと過ごした。
2025年6月28日
この日からはラパスの外に繰り出してみる。ティティカカ湖のほとりにコパカバーナという町があり、日帰りで行ってみることにした。宿の女性によれば、中央墓地の前からバスがあるというので、タクシーを捕まえ、首尾よくちょうど出発というバスに飛び乗った。

マンコ・カパック社のバス
しばらくして、湖の対岸に渡るところでバスが停まった。3時間ほど待たされた後、バスは頼りない渡し船で運ばれ、乗客はモーターボートに乗り換えるが、これが大揺れして肝を冷やした。無事に対岸へたどり着くと、目の前にはマンコ・カパック像があって安堵する。まるでゲームで難所を超えた先に配置されるセーブポイントだ。

バスが突然渋滞し長い行列ができていた

この渡し船で対岸に運ぶらしい

乗客はモーターボートに乗り換える

なかなか賑やかな場所だった

聖剣伝説の女神像を思わせるマンコ・カパック像

あまりにも貧弱な渡し船
コパカバーナに着いたのは15時で、マンコ・カパックが降臨したという太陽の島行きのツアーには間に合わず、今後の楽しみにするとして、少しだけ市内観光をしてラパスに戻ることにした。丘の上からは市内が一望でき、天気が良ければなかなかの眺望だったと思う。

街の中心にある大聖堂

丘の上には墓地がある

丘の上へと続く遊歩道

丘の上の墓地

コパカバーナの全景

マンコ・カパックとママ・オクリョの像

白身魚の料理
帰りはモーターボートはなく、バスに乗ったまま例の頼りない渡し船で対岸に移動する。たまに転覆事故もあるらしいが、もうどうにでもなれと腹をくくった。ラパスに着いたのは21時。翌日のチャカルタヤのツアーを申し込みたかったが、旅行会社はどこも空いていないので、明朝に探すことにした。
2025年6月29日
早起きして旅行会社に駆け込むと、幸い飛び入り参加ができるツアーがあり、迷わず申し込んだ。チャカルタヤはラパス近郊のちょっとした山で、かつてはスキー場だったが今は稼働しておらず、展望台のようになっている。標高が5,400mほどあり、高度順応には最適だ。

ワイナポトシとチャカルタヤ

ワイナポトシ

イリマニ

ラパスの市街地

チャカルタヤの標識
途中で景色の良い山道を通り、スキー場の廃墟のような建物に着いたところで歩き始める。標高差は200mでガイドは1時間ほどと言うが、30分足らずで労せずして着いてしまった。ひとしきり写真を撮ったあとは入口のロッジに戻り、カップ麺とコカ茶をいただいた。

駐車場

ロッジの標高は約5,200m

ロッジの前の坂道

正面に見えるのは山頂

山頂で記念写真

山頂からの景色

ラパスの市街も見渡せる

スキー場だった頃の遺物だろうか

下にロッジが見えてきた

登山口のロッジ

売店がありカップラーメンとコカ茶をいただく
帰りはラパス市内にある月の谷という景勝地にも寄る。太古の昔には海の底にあり、堆積物が風化し月面のような地形になったそうだ。

ラパスの街外れにある景勝地

遊歩道が整備されている

なかなか面白い景観だ
翌日からは計4泊したラパスを離れ、ポトシ、スクレといった都市を訪問し、再びラパスに戻ってくるという予定だ。朝7時の便なので、宿の女性にモーニングコールを頼み、時差ボケに任せて早々と就寝した。
